驚異の円安 [Coffee Break]
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その前日の米国FOMCでは、予定通り量的緩和の終了が決まり、ドル高、円安の流れとなりましたが、その次の日である本日、黒田日銀総裁がさらなる量的緩和を発表しました。これを受けて為替市場ではドル高円安が進んでいる。来年には米国の利上げ実施は確実で、今後さらに円安へ向かう可能性は強まって来ました。
日本銀行は31日の金融政策決定会合で追加緩和に踏み切ることを5対4で決めました。長期国債の買い入れを「保有残高が年間約80兆円に相当するペース」に増やすほか、指数連動型上場投資信託(ETF)と不動産投資信託(J-REIT)の買い入れも「それぞれ年間約3兆円、年間約900億円に相当するペース」(現状の3倍に相当)に拡大するとの発表がありました。
FOMCの量的緩和終了で、円安が進み、さらに黒田日銀総裁の量的緩和発表により、またまた、円安が進んだ感があります。
株価も上昇トレンドが明確になり、何かしら浮かれている感じがします。
昨年の量的緩和が、黒田バズーカと呼ばれ、今回は何でしょうね?黒田ロケット弾とでもいえるかもしれません。
しかし、本当に日本国民のために良い方向に進んでいるのか?
来年の消費税10%増税に景気がやや腰倒れしそうで、各界から増税延長論が出てきたので、来年の消費増税を確かなものにするためとの穿った見方もあります。
これはまだわかりません。
円安になれば、輸出産業にとってはプラスですが、反面、輸入価格の上昇を意味します。
多くの食料品、天然ガス、原油を海外に求める日本は、物価の上昇が見込まれます。
では、輸入関連企業企業は潤うのかといえば、過去の円高で、多くの企業が海外に逃避し、円安メリットはかつてほどないのではないかとの風聞も聞かれます。
今後の動向を見守りたいと思います。
尚、この円安が、海外の投資家にとって、日本の不動産、株式に新たなる参入を促すきっかけになるかもしれません。
円安が長く続けば、結果的に日本の商品は割安になるからです。
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